マイル戦の攻防(2)

やっとチャーチル・ダウンズからG戦の結果が入ってきました。前日のハリウッドもそうでしたが、開催初日はナイターで行われたようですね。アメリカではこういう習慣があるのかどうか、余り詳しくない私には断言できません。明日のハリウッドは日中に開催されるようですから、オープニングだけは集客のため特別に夜開催になるのでしょうか。
そのチャーチル、宵の口に激しい嵐に襲われ、レースのスタートは30分ほど遅れていました。

オープン初日にチャーチル・ダウンズ競馬場で行われる最初のグレード・レースはダービー・トライアル・ステークス Derby Trial S (GⅢ、3歳、8ハロン)。チャーチル・ダウンズはもちろん来週のオークス・ダービーが超目玉ですが、開催そのものは7月1日までの春/夏開催です。
トライアルと言いながら、ケンタッキー・ダービーに出走してくる馬は出てきません。しかしながらクラシックが終了してもシーズンは未だ道半ば、後半戦の3歳チャンピオン争いに加わってくる馬もここから出てくる可能性がありましょう。
馬場は雨でぬかるんだ sloppy 、所々水が浮くようなダートコースで3頭が取り消し、8頭が出走してきました。6対5の1番人気にはボブ・バファート師がカリフォルニアから送り込んだペインター Paynter が支持されています。ステークス・デビューとなったサンタ・アニタ・ダービーで4着に食い込んだ馬。
人気のペインターがスタート良く飛び出しますがザ・ブラック The Black が交わして先頭、ペインターは一旦3番手に控えます。直線、ペインターが逃げ馬を捉えてゴールを目指しますが、前半5番手に待機した3番人気(5対1)のヒエロ Hierro が4頭分の外を通って追い上げ、直線の攻防でペイメントを1馬身半捉えて逆転。首差3着に伏兵スティールケース Stealcase が食い込みました。2番人気(5対2)のバーボン・カレッジ Bourbon Courage は4着。
勝ったヒエロはスティーヴン・アスムッセンが管理する馬で、チャーチル・ダウンズで5戦して僅か1勝(昨秋7ハロンの未勝利戦)の馬。これまでステークス挑戦は唯の一回で、シャム・ステークス(GⅢ)での5着があるだけです。アスムッセン師はダービー・トライアル、1996年のヴァリッド・エクスペクテーションズ Valid Expectations に次ぐ2勝目。騎乗したジュリアン・ルパルーも、このレースは2008年のマチョ・アゲン Macho Again に続く2勝目でした。ヒエロはクラシック2冠目のプリークネス・ステークスに向かう予定。

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